有馬記念は、日本の競馬界で最も権威のあるレースの一つです。その中で、3歳馬が勝利することは非常に稀なことです。では、なぜ3歳馬が有馬記念に挑戦するのでしょうか？そして、どのような条件が揃えば、3歳馬が有馬記念を制覇することができるのでしょうか？この記事では、これらの疑問に答えるとともに、過去の有馬記念で3歳馬が活躍した例を挙げてみたいと思いますね〜！
この記事は次のような方におすすめです！
- 有馬記念の馬券を買いたいけど現3歳馬の取得を考えている
- 現3歳馬は古馬に通用するか悩んでいる
- 現3歳のダービーのタイムが気になって困っている
まず、3歳馬が有馬記念に挑戦する理由について考えてみましょう。有馬記念は、年末に行われるグランプリレースです。そのため、その年の最強馬を決めるレースとして注目されます。しかし、3歳馬はその年の春から秋にかけて、クラシックレースや秋の天皇賞など、自分たちの世代で激しい戦いを繰り広げてきます。
その結果、3歳馬は体力的にも精神的にも疲労が溜まっていることが多いです。それに対して、4歳以上の馬は、年間を通して比較的余裕を持ってレースを選択できます。そのため、4歳以上の馬は有馬記念に向けてピークを迎えることができるのです。
では、なぜ3歳馬はそんな不利な状況で有馬記念に出走するのでしょうか？
それは、3歳馬にとって有馬記念が大きなチャンスだからです。
3歳馬は、4歳以上の馬よりも体重が軽く、また成長途中であることから、斤量（騎手や装具を含めた重量）が軽く設定されます。例えば、今年の有馬記念では、3歳牡馬は56キロ、３歳牝馬は54キロ、4歳以上牡馬は58キロ、4歳以上牝馬は56キロという斤量差があります。これは2キロという小さな差に見えますが、実際には大きなアドバンテージです。2キロの差は約1秒程度のタイム差に相当します。つまり、3歳牡馬は4歳以上牡馬よりも1秒早く走れば同じレベルだということです。
また、3歳馬は自分たちの世代だけではなく、先輩たちとも競い合うことで経験を積むことができます。有馬記念は日本中から優秀な競走馬が集まるレースです。その中で3歳馬が活躍すれば、自信や自覚を持つことができます。また、来年以降も長く競走生活を続けることができる可能性が高まります。
過去２０年菊花賞馬
さて、次に3歳馬が有馬記念を制覇するために必要な条件について考えてみましょう。過去の有馬記念で3歳馬が優勝したのは、1984年のシンボリルドルフ、1989年のオグリキャップ、1994年のナリタブライアン、1995年マヤノトップガン、2011年のオルフェーヴル、2013年のゴールドシップ、これらの馬に共通する特徴は何でしょうか？
過去２０年 3歳で有馬記念を勝った馬
１９８４年 シンボリルドルフ
１９８６年 ダイナガリバー
１９８８年 オグリキャップ
１９９４年 ナリタブライアン
１９９７年 シルクジャスティス
１９９８年 グラスワンダー
２００１年 マンハッタンカフェ
２００２年 シンボリクリスエス
２０１０年 ヴィクトワールピサ
２０１１年 オルフェーヴル
２０１２年 ゴールドシップ
２０１６年 サトノダイヤモンド
２０１８年 ブラストワンピース
２０２１年 エフフォーリア
２０２２年 イクイノックス
まず、ほとんどの馬がその年のクラシックレースで活躍していました。
シンボリルドルフ、ナリタブライアン、オルフェーヴルは、皐月賞と日本ダービーと菊花賞を制し三冠馬となってます。テイエムオペラオーは皐月賞を制しました。ゴールドシップは皐月賞と菊花賞を制しました。つまり、3歳馬が有馬記念に挑戦するには、その年の最強3歳馬であることが必要です。
２０２３ 3歳馬全重賞の勝ちタイム
今年の3歳馬におけるクラシック路線において、ダービーのタイムが遅い事から囁かれる今年の3歳馬はレベルが低い説を考える上で3歳馬の主な重賞を見てみます。
| レース名 | 勝ち馬 | タイム | 主な馬の勝ちタイム |
| ホープフルステークス | ドゥラエレーデ | 2：01：５ | サートゥルナーリア（2：01：6） コントレイル（2：01：4） |
| きさらぎ賞（中京2000m） | マテンロウレオ | 2：00：5 | 前年ラーゴム（2：01：0） |
| 共同通信杯 | ファントムシーフ | 1：47：0 | 過去10年２番目の好走時計 エフフォーリア（1：47：6） |
| 弥生賞 | タスティエーラ | 2：００：4 | マカヒキ（1：５９：9） タイトルホルダー（2：02：0） アスクビクターモア（2：00：5） |
| スプリングS | べラジオオペラ | 1：48：9（重） | ウインブライト（1：48：4） |
| 毎日杯 | シーズンリッチ | 1：46：6 | シャフリヤール（1：43：９）レコード ブラストワンピース 有馬記念勝ち馬 （1：46：5） |
| 皐月賞 | ソールオリエンス | 2：00：6（重） | ゴールドシップ（稍重）2：０1：3 |
| 青葉賞 | スキルヴィング | 2：23：９ | オーソリティー（2：23：０） ウインヴァリアシオン（2：28：8） フェノーメノ（2：25：7） |
| 京都新聞杯（京都） | サトノグランツ | 2：14：1 | キズナ（2：12：3） ディープボンド（2：11：7） |
| NHKマイルカップ | シャンパンカラー | 1：33：8（重） | 重の為、比較馬無し |
| 日本ダービー | タスティエーラ | 2：25：2 | レイデオロ（2：26：9） 3歳 ジャパンカップ２着 4歳 天皇賞・秋１着、有馬記念2着 |
| ラジオNIKKEI賞 | エルトンバローズ | 1：４６：9 | 3歳 毎日王冠勝ち馬 |
| セントライト記念 | レーベンスティール | 2：11：4 | キタサンブラック（2：13：8） |
| 神戸新聞杯 | サトノグランツ | 2：23：5 | サトノダイヤモンド（2：25：７） |
| 菊花賞 | ドゥレッツァ | 3：03：1 | コントレイル（3：05：5）三冠馬 サトノダイヤモンド（3：03：3）有馬記念勝ち馬 |
ホープフルS、共同通信杯、弥生賞、菊花賞と好走タイムが分かりますね
ダービー、青葉賞と東京開催のレースでタイムが遅いけど、全体的にレースタイムはかなりのタイムだと言うことが分かったと思います。
ダービーばかり取り上げられるから分からなかったよ〜
共同通信杯の過去10年2番目のタイム・・・忘れていたな〜
この記事見て本当に良かった〜ありがとう〜
特に菊花賞は凄いね！
過去２０年 菊花賞馬の勝ちタイム+次走（有馬記念か？）
今回は、過去20年の菊花賞馬の勝ちタイム、また、次走の結果を出して見たいと思います。
2022年 アスクビクターモア 3：02：4 有馬記念無し→翌年、日経賞９着
2021年 タイトルホルダー 3：04：6 有馬記念５着→翌年、日経賞１着
2020年 コントレイル 3：05：5 有馬記念無し→翌年、大阪杯３着
2019年 ワールドプレミア 3：06：6 有馬記念3着→JC５着
2018年 フィエールマン 3：06：1 有馬記念無し→翌年、AJCC３着
2017年 キセキ 3：18：9 有馬記念無→香港ヴァーズ９着
2016年 サトノダイヤモンド 3：03：3 有馬記念１着
2015年 キタサンブラック 3：03：9 有馬記念３着
2014年 トーホウジャッカル 3：01：0 有馬記念無し→翌年、宝塚記念４着
2013年 エピファネイア 3：05：2 有馬記念無し→翌年、G２大阪杯
2012年 ゴールドシップ 3：02：９ 有馬記念１着
2011年 オルフェーヴル 3：02：8 有馬記念１着
2010年 ビックウィーク 3：06：1 有馬記念無し→翌年、京都記念６着
2009年 スリーロールス 3：03：5 有馬記念 競争中止
2008年 オウケンブルースリー 3：05：7 有馬記念無し→翌年、大阪杯３
2007年 アサクサキングス 3：05：1 有馬記念無し→香港ヴァーズ
2006年 ソングオブウインド 3：02：7 有馬記念無し
2005年 ディープインパクト ３：04：6 有馬記念２着
2004年 デルタブルースリ 3：05：7 JC３着→有馬記念５着
菊花賞から次走、有馬記念に出走の９頭中、３：０３秒台までの馬は５頭。
そのうち、１頭は競争中止のため４頭全て有馬記念で３着以内と言う結果になってますので、今年の3歳馬の勝ちタイム３：０３：1は有馬記念で好走出来るのでは無いのか？
また、ドゥレッツァは菊花賞に出ないため２着、３着のタイムを見て見ましょう！
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菊花賞２着タスティエーラ ３：０３：７
菊花賞３着ソールオリエンス ３：０４：０
いかがでしょうか？
タスティエーラは菊花賞２着ですが、３：０３：７の持ち時計、また、皐月賞２着、そして、ダービー馬として期待したいと思います。ソールオリエンスも中山競馬場での皐月賞の圧巻なレースで１着を勝ち取った様に、古馬との有馬記念でも末脚はトップクラスだと思っています。
以上が、私が今年の3歳牡馬に注目する理由です。この世代は、まだまだ成長の余地がありますし、様々なタイプの馬が揃っています。特に、クラシック戦線で活躍した馬たちは、秋のG1レースでも大きなチャンスを掴めると思います。私は、競馬を愛する者として、この素晴らしい3歳牡馬たちの活躍を応援していますし、皆さんもぜひ注目してください。競馬は、常に新しいドラマを生み出す魅力的なスポーツです。今年の3歳牡馬は強い！それが私の結論です。
